県民投票デマ ➄ 飛散するデマビラ、無責任な怪文書世界 - 「埋め立て」マルで7年以内に普天間閉鎖 !? - 「宜野湾市民の安全な生活を守る会」とは !?
こっれはまた、
壮大なデマビラ、キターーーー!!!
これ、
今までで最も荒唐無稽なデマだろう。
辺野古の是非を問う県民投票、
埋め立てに「マル」すれば、なんと
7年以内に普天間基地が閉鎖されると
うたうビラだ。
- ✖ 埋め立てマルで普天間7年以内閉鎖 ← 〇 米軍は2028年まで使用継続と語る
- ✖ 埋め立て反対で宜野湾にモノレールがこない? ← 〇 埋め立てにモノレール延伸は関係ない !
- 発行元「宜野湾市民の安全な生活を守る会」の平安座唯雄氏とは
こんなウソビラが、
宜野湾市内で飛散中である。
「埋め立て」マルで7年以内閉鎖
普天間飛行場の危険性除去まであともう少し
宜野湾市にある米軍普天間飛行場の辺野古地域への移設をめぐって、その埋め立ての是非を問う県民投票が行われます。辺野古岬の埋め立てを行い順調に工事が進めば、あと7年で普天間飛行場は辺野古に移転し閉鎖されるとの見通しが関係者から伝えられています。戦後75年間の基地負担がもうすぐ終わります。辺野古移設を進めましょう。
✖ 埋め立てマルで普天間7年以内閉鎖 ← 〇 米軍は2028年まで使用継続と語る
もちろん、
これらは語りつくされたデマであり、反論する必要もないくらいだが、
普天間7年閉鎖という「見通し」を伝える「関係者」が出てくる時点で、これ、もう、伝聞・怪文、のたぐいでしかない。
例えば、同様な「関係者」の話を紹介しよう。
辺野古の地元にも、承認すれば「一世帯あたり1億円の補償金が出る」という内容の伝聞が流れた。当時の「政府関係者から聞いた話」とされた。
が、結局ふたを開けてみると、その「個別補償」金額はいくらだったか !? 一億円じゃない。
なんと、明らかにされた個別補償の金額は
ゼロ円だった。
そう。「関係者」の話など、その程度のものなのだ。誰も何も責任を取らない。最初からウソだから、名前もださない。
実名で出せるわけもない。それは物理的に不可能な、最初から根も葉もないウソだからだ。
以下に見るように、
米軍は普天間を少なくとも 2028年まで使用する予定だ。
普天間は少なくとも2028年度まで使用 地盤改良「最短で5年」と日本側伝達
2019年2月13日 07:44
【平安名純代・米国特約記者】米軍が少なくとも2028年度ごろまで普天間飛行場の使用(運用)を継続する見通しを立てていることが12日までに分かった。米軍幹部から報告を受けた複数の米連邦議員が本紙の取材に対して明らかにした。さらに、辺野古の新基地建設について、軟弱地盤の改良工事に「最短で5年が必要」との説明を日本側から聞いているとしていることから、29年度以降も普天間飛行場が継続使用される可能性がある。
米上院軍事委員会のメンバーを務める上院議員(民主)は本紙に対し、20米会計年度の予算審議へ向けた議会公聴会に先立ち、米軍幹部から在沖米海兵隊の移転計画の進捗状況について7日までに報告を受けたことを明らかにした。
そのうえで同議員は、「25年ごろにグアム移転を開始し、28年ごろに完了するまで普天間の使用を継続するとの説明を受けた」と指摘した。
一方、辺野古の新基地建設計画については、「軟弱地盤が見つかり、改良工事に最短で5年を必要とするため、代替施設の完成はさらに遅れるとの報告を日本側から受けたと聞いた」と述べた。新たな工期などの詳細は、後日、日本側からの最新情報を受けとった後に報告されることになったという。
同委員会の共和党議員は、「代替施設建設とグアム移転計画の工期や費用の詳細の不明確さは議会で問題視されてきた」と指摘したうえで、「地盤改良工事が計画全体に与える影響をしっかり精査したい」と述べた。
13年の日米合意では辺野古の工事を5年と想定していた。普天間飛行場の返還時期は「返還条件が満たされ、返還のための必要な手続きの完了後、22年度またはその後に返還可能」となっている。
13年当時、「在沖米軍施設・区域に関する統合計画」の立案に携わった元米国防総省高官は、本紙に対し「22年度以降という当時の数字は、最短期間を算出したもの」と指摘し、地盤改良などで遅れは大幅なものになりうるとの見解を示した。
安倍晋三首相は1月31日の衆院代表質問で、地盤改良のために県に埋め立て承認の設計変更を申請すると表明。年内にも変更申請を提出するとみられるが、玉城デニー知事が不許可にした場合は、再び法廷闘争に発展する可能性もある。
しかし、このデマビラは、辺野古埋め立てにマルをすれば、「7年以内にに普天間飛行場の危険性を除去」できるという。
無責任極まるのは、実にこの団体のほうだ。
このデマビラの裏面も見てみよう。
✖ 埋め立て反対で宜野湾にモノレールがこない? ← 〇 埋め立てにモノレール延伸は関係ない !
これがまた、
どうしようもないデマである。
埋め立て反対で普天間の跡地開発も頓挫、
浦添まで来たモノレールは宜野湾に延伸するか、
すべては普天間の返還次第、発展から取り残されるかも、
なんだこれは、
モノレールが宜野湾に延伸するか、など関係ない。
モノレールは、将来名護まで延伸することは決まっていて、どのルートを通るかも実際にいくつか案がある。
そして、浦添までは既にルート確定し、予算も取れて現在工事中。その先にしても、宜野湾市を通らないと名護まで行けないわけで、基地を避ける形でルートが決まる。普天間基地の中をレールが通るのではない。
つまり「普天間返還」と「モノレール延長」は、実際にはまったく関係ないのだ。
それでも、
あたかも返還されなければモノレール計画までがとん挫するような印象を与えるビラ。
そして、お決まりの、夢のような街の「完成イメージ」と、「発展から取り残される」恐怖感の両輪。
これは、名護市長選挙の時も、スタバや映画館といった月並みの夢の町と、「発展から取り残された」危機感のあおりで、人間のグリード (欲望) を刺激するセットとなる。
発行元「宜野湾市民の安全な生活を守る会」の平安座唯雄氏とは
いったいこのビラは誰が飛散させているのか。
一枚目のビラの左端には、
その団体名が記されている。
宜野湾市民の安全な生活を守る会
代表 平安座唯雄
なるほどね。
元・宜野湾市議で、もちろん反県民投票のうようよ大リレー大会にも来賓として繰上げ国会議員宮崎政久とならんで挨拶。
県民置き去りの県民投票
プログラム
司会者 嘉数朗 新垣八代美
1. ビデオメッセージ (靖国神社から)
2. 国歌斉唱、司会挨拶
3. 来賓挨拶
平安座唯雄 (訴訟活動家・元宜野湾市議会議員)
その信条は、普天間基地の固定化に反対し、辺野古移設を主張する、といいながら、なんと、
❶ オスプレイ配備反対に反対 → オスプレイ配備賛成
沖縄・宜野湾市の安全で活力ある街づくりを求め「普天間飛行場の迅速な辺野古移設を求める市民行進」(主催・同実行委員会、発起人仲村俊子氏)が28日、同市で行われた。参加者は同市民の有志ら約50人だったが辺野古移設を求めるデモ行進が行われたのは、「県外移設」に方針転換された以後、県内ではこれが初めて。デモ参加者は、「もう待てない。出来もしない県外移設は固定化への道」と訴え、普天間飛行場の現実的な早期移設を求めた。
デモ行進は同日午前11時過ぎ、北谷町北前にある沖縄リージョンクラブから約1㌔の宜野湾市役所まで行われた。全員が国旗を掲げ、「一日も早い辺野古移設で安全な空を宜野湾に取り戻そう」「周辺住民を不安と危険に陥れる(オスプレイ)反対行動は、即刻中止せよ」「抑止力強化のために日米同盟を強化せよ」などと市民に呼びかけた。
参加者の一人で元宜野湾市議の平安座唯雄さんは、「かつて、宜野湾市議会は辺野古移設を歓迎した経緯がある。私たちの求めているのは、宜野湾市民の安全と安心を守るためには基地の早期移設だ。オスプレイの撤去ではない」と話した。また、参加した同市在住の20代の女性は「若者たちは、オスプレイ反対なんて言っていない。それより、尖閣領海に侵入している中国に脅威を感じている人が多い」と、デモ参加の動機を語った。発起人の仲村さんはデモ行進終了後「人数の問題ではなく、行動できたことに意義がある。これまで、市民は心では思っていても行動に移せなかったから」と、今後の辺野古移設推進運動に意欲を燃やしていた。
つまり、オスプレイ配備は絶対必要だが、それを普天間ではなく辺野古に持っていけ ! という、なんとも醜悪で暴力的な NIMBY 自己中だろう。
かつて仲井間知事 (当時) の埋め立て承認を後押しするため、日本会議が「県民の会」などという団体名で辺野古移設を求める署名を集めまわった際、宜野湾の市民からも多くの批判が寄せられた。ここにそれを紹介しておこう。
普天間基地の固定化は日本政府が言ってるだけ。踊らされては県民の負けです。(宜野湾市) 佐真下区に住んでいて、オスプレイの不安は大変なものです。でも県内名護の方に同じ思いはさせたくありません。この (署名) 用紙を郵便物に入れた方に申し上げます。私達沖縄の人たちはお金に目がくらんでいてとても恥ずかしいです。名護の方々をこれから苦労・不安・ストレスの道へ行かせたくありません。
❷ 埋立承認撤回に反対し沖縄県と故翁長知事を訴えた団体
そして、沖縄県と故翁長知事に対し1億2千万円の慰謝料を求め訴えたのもこの団体だ。
だいたい普天間の騒音の原因は米軍基地と日本政府だというのに、なぜ沖縄県を訴えてるのか、意味不明である。
➌ 手登根安則、我那覇真子、仲村俊子、平安座唯雄、の定番
普天間の固定化を認めない宜野湾市民の会 | Facebook
我那覇真子司会で「仲井真知事に感謝する大会」を主催。
➍「宜野湾市民の安全な生活を守る会」と平安座武志市後援会事務所
宜野湾市民の安全な生活を守る会は、現在の宜野湾市議で県民投票にも反対した平安座武志氏の後援会事務所も兼ねている。
【選挙ウォッチャー】 沖縄県民投票に反対した自治体の議員賛否一覧表・後編。|チダイズム|note
平安座唯雄氏と平安座武志氏については、またの機会にでも。
ともかく、
この「宜野湾市民の安全な生活を守る会」とやらは、
故翁長県知事と沖縄県に対して訴訟を起こし
日米同盟強化を訴え、
米軍基地とオスプレイ配備に賛成、
で、安全な市民の空を守るため、
基地は宜野湾から辺野古に移転してくれ、と
そういう団体であり、
一見
支離滅裂に見えるかもしれないが、
そうではない。
彼らの主張は一貫している。
皆さんもご存知の通り、
辺野古移設は基地負担縮小などではなく、
軍港などの基地機能を強化倍増する
実質的米軍基地刷新計画だ。
つまり、
本土に本部がある日本会議が「県民の会」を名乗って署名集めをしたように、
宜野湾市民の安全な生活を守る会も、日米同盟強化と米軍基地刷新とオスプレイ配備を進め、米軍基地強化で沖縄県民の安全な生活が守れると信じる団体の名称なのだ。
在沖米軍基地強化のために、
辺野古新基地建設を推進している。
だからだよ。
聞こえのいい団体名称に