県民投票デマ ⑦ 毎度ですが宗教極右系デマビラが飛散。見かけにだまされるな ! 普天間返還を口実に、那覇空港まで米海兵隊に提供する気の『辺野古移設をみんなで考える実行委員会』の正体とは !?
発行元の『辺野古移設をみんなで考える実行委員会』とは !?
県民投票を前に
飛散する沖縄のデマビラ。
またですよ、
沖縄の極右宗教系コングロマリットが
派手にデマビラを飛散させている。
こちらは裏面。
さて、
今回も、
ここでクイズです。
このビラの発行元『辺野古移設をみんなで考える実行委員会』とは、どの右派宗教に関連する団体だろうか?
今回もその答えは後回しにして、
まず、前回の沖縄県知事選挙の際のカルト系デマビラと比較しながら検証していきたい。
前回、沖縄県知事選挙の際の極右宗教系デマビラはこちらから ⤵
今回の県民投票デマビラはこちらになる。
表面
毎回カルト臭が強烈なこの団体のビラも、若干ポップになっているが、細かく読んでいくと、誤字脱字も多く、非論理的で事実誤認ばかり。
つまりデマビラである。
時間もないので、急ぎチェックを進めていこう。
デマビラ Check Point 1: 発行元の『辺野古移設をみんなで考える実行委員会』とは?
極右宗教系団体は、
次から次へと、
実体は限りなく薄うすーーーーい団体名を量産する。
これも、発行元の『辺野古移設をみんなで考える実行委員会』など、ホームページもなければ SNS もない。
手掛かりになるのは、
この「団体」につながる電話番号のみ。
で、
この電話番号が、もうお馴染みだから
ビラのタイトルにあるように『読んでガッテン辺野古問題』というより『電話番号でガッテン辺野古問題』といっていい。
まず、この電話番号と人物が代表となっている団体名を挙げていこう。
① 辺野古移設をみんなで考える実行委員会
➁ 真実を求める宜野湾市民の会
➂ 名護市を豊かにする市民の会
④ 沖縄・万国津梁の会
⑧ 三善会 (パンドラの箱掲載拒否訴訟) 会長
そして、その団体の、
すべての窓口・代表となっているのが
➉ 當山正範氏 (有・コザ生コン工業専務)
またこの人物である。
2009年、チャンネル桜であの井上和彦に、普天間基地はもともと「原野だった」と語る
の當山正範氏とは。
ポイントは言うまでもなく、➈ 世日フォーラム沖縄、つまり機関紙『世界日報』で有名な統一教会、正しくは世界平和統一家庭連合 (旧名称・世界基督教統一神霊協会) の代表幹事という肩書き。
統一教会は、生長の家原理主義の沖縄一派、我那覇ファミリーの応用心理カウンセラー協会や、後進の幸福の科学と同様、沖縄での反共化・右翼政治活動に殊に力を注いできた歴史を持つ。
沖縄県に提出された政治資金収支報告書でも、統一教会の反共政治団体「国際勝共連合」に対して、コザ生コン工業の當山氏は10万円の寄付をしている
平成23年分政治資金収支報告書の要旨 page. 59-60
當山氏の住所は沖縄市なのだが、
辺野古を語る時には「辺野古移設をみんなで考える実行委員会」という名で、
宜野湾を語るときには「真実を求める宜野湾市民の会」という名で、
名護市を語るときには「名護市を豊かにする市民の会」という名で、活動を展開する。
こうした、ご当地「市民」をかたり、極右政治活動を担う者たちを、ネトウヨ用語では「プロ市民」というのではなかったか。
少数の宗教極右系活動家が、あまたの団体名を使い分けて活動するので、もしかしたら、彼ら宗教極右の声は大勢の「地元の声」だと、だまされてしまう人もいるかもしれぬ。
それこそが彼らの目的の一つであろうが、大体はいつもの少数の顔ぶれが、おびただしい団体名を使いまわしているだけに過ぎない。
だからこそご覧になってほしい、後援「団体」には、「その他多数」と、わざわざ記す涙ぐましさだ。
一人につき、最低でも一団体の名前を持つ極右活動家。ここでは、遠山氏は「辺野古移設をみんなで考える実行委員会」と「沖縄万国津梁の会」の名前を、そして、「日本を愛する沖縄県人会」は埼玉県の宮里るり子氏、「住みよい那覇市を作る会」は金城テル氏を表す。
デマビラ Check Point 2: 虚偽・事実誤認・理論破綻・誤字脱字の宝庫
さて、このビラのコンテンツであるが、
ご丁寧に『読んでガッテン辺野古問題』とあり、八つの Q&A が並ぶ。
どれも初歩的なデマばかりであり、一個たりとも目あたりしいものが見受けられない。
そんなことに時間を浪費するわけにはいかないのであるが、1つだけでもご紹介しておきたい。
いかに、宗教極右のデマが、知識ない代物なのかということを如実に表すものだ。
デマ・辺野古の滑走路は短くても、大型輸送機などは嘉手納や那覇第二滑走路を用いるので問題ない ⇦ 爆笑
Q: 辺野古の滑走路は短いため、結局、普天間返還は反故にされるのですか?
A: 普天間返還を可能にするのが辺野古移設であり、それはデマの何ものでもありません。辺野古はヘリやオスプレイなど専用なので短い滑走路で十分で、大型輸送機などは嘉手納空港や那覇第二滑走路を用いますから普天間は必ず返還されます。
みなさんは、
これをどうご覧になるか。
① 彼ら宗教極右は、ほんとうに米軍の知識なく基地問題を語っているのか、
➁ はたまた、一応の米軍基地の知識がありながら、知ったうえで大ウソを人々に撒き散らかしているのか。
少なくとも、沖縄県に住んでいて、日々、ちゃんと新聞やニュースを見ていれば確実にデマとわかる内容だ。
つまり、
嘉手納基地は、米空軍の空軍基地。
ゆえに、
宗教右派の理論は、① 辺野古基地は滑走路か短くても問題ない ➁ 米海兵隊の大型機は、民間の那覇空港や米空軍の嘉手納基地を使うから、大丈夫、とか、
ほんとうにこの人たちは・・・
大丈夫なのか !?
辺野古は滑走路が短いので、大型機は利用できない。だから辺野古ができたとしても米海兵隊は普天間に居残ることが可能だ。
藤田幸久「つまり、これは、辺野古の新基地が建設されても、アメリカ側との調整が整わなければ普天間基地は返還されないということで間違いございませんですね。」
稲田朋美「六月六日の当委員会でも申し上げましたように、米側との具体的な協議、またその内容の調整が整わない、このようなことがあれば、返還条件が整わず、返還がなされないということになりますけれども、そういったことがないようにしっかりと対応をしていくということでございます。」
藤田幸久「ということは、アメリカ側との調整が整わなければ、いわゆる普天間基地の五年以内の運用停止も実現できないということで間違いございませんですね。」
ところが彼らは、
① 普天間にはヘリやオスプレイがメインであり ⇦ 完全なデマ
普天間飛行場、「外来機」飛来が急増 昨年同期比では6.5倍に - 毎日新聞
2018年12月26日 19時55分
沖縄県宜野湾市の中心部にある米軍普天間飛行場に、他の米軍基地所属の「外来機」の飛来が急増している。今年度の外来機による離着陸回数は4~11月の8カ月間で既に昨年度1年分を大きく上回り、12月も最新鋭ステルス戦闘機F35Bなどの飛来で、激しい騒音にさらされている。政府は普天間飛行場所属機の訓練移転による負担軽減をアピールするが、外来機の増加に市は「負担は増している」と憤る。
② 大型機の使用では、米海兵隊に、市民の空の足である那覇空港を提供し、米空軍の嘉手納基地も使うから大丈夫、⇦ はぁ !?
というのである。
民間も軍用飛行場も、空軍も海軍も、区別なく、ごちゃごちゃにして、海兵隊が空港であればどこでも使えると考える彼らの脳ミソの中身は、いったいどうなっているのだろうか。
彼らのデマで、
逆説的に真実があぶり出される。
彼らが言うように、辺野古はヘリやオスプレイなどの短い滑走路しかない。
普天間基地の広報も、「辺野古は滑走路が短く普天間の代理施設とならない」と、明言している。
米海兵隊の大型機などは、辺野古新基地に適合せず、嘉手納空港や那覇第二滑走路を使えるわけもないので、
辺野古を作っても
米海兵隊が求める普天間の返還条件がそろったことにはならないのだ。
永遠に。
最初に戻るが。
彼らは、宜野湾市民や名護市民やいろんな市民の名を冠した団体を作り、いかにも、平和な宜野湾の空を取り戻すため、辺野古移設を推進しよう、と語る。
しかし、
騙されてはならない。
彼らは辺野古新基地を作るために、民間空港の那覇空港まで米海兵隊の大型機離発着に提供するといっている。
彼らこそ、
沖縄基地負担強化のため、
一心に辺野古新基地建設を推進している、
狂信的宗教右派、
空軍も海兵隊も区別がつかない
軍事主義団体だということ。
そして、
沖縄右翼の最大勢力は
このような烏合の宗教極右で構成されているということを。
で、最初のクイズの答えは、
C) 世日フォーラム、統一教会 でした。