沖縄デマに騙されてませんか ① 米海兵隊は沖縄市でこども食堂を「運営」している !? ← 運営していません 【ミスリーディングな米海兵隊の公報でデマとヘイトが増殖中】
実はこれ、多く寄せられる質問のひとつです。
ずばり答えは No ! です。
「沖縄県は子供の貧困を放置し、米軍が子ども食堂を運営」というデマ
米軍のミスリーディングな公報で、海兵隊が子ども食堂を「運営」していると勘違いする人たちが大量に続出。
FBのお友達からなんとも複雑な気持ちになるニュースが届きました。沖縄のアメリカ軍の海兵隊が昨年12月から毎日「子ども食堂」を運営しているというニュースです。
・毎日1日も欠かさず子ども食堂を運営←間違い
沖縄の貧困の子どもは3人に1人。
— オプティミスト (@nature_xxx) December 11, 2016
沖縄では、米軍関係者が
毎日1日も欠かさず子ども食堂を運営してくれています。 https://t.co/p4mfDodG0z
こういう米軍美談デマは、あの名護市長選の際の産経米兵日本人救出デマのように、沖縄ヘイトとセットになって拡散される。
やばいですよね。海兵隊は子ども食堂を「運営」してもいないし、子ども食堂を運営しているのは、民間のボランティア団体であり、県や市の助成を受けながら地元の人々が頑張っているわけですが、あたかも海兵隊が資金を出して運営している = 地元は何もしない、と拡散されていく。
TwitterやFacebookをやって、初めて在沖海兵隊が地元の為に子ども食堂を運営したり、老人ホームでボランティアをしてる事を知りました。
— なっけん (@0517nakken) April 7, 2019
「沖縄は米軍によって被害を受けてる」
今まで、それだけを大々的に主張してきたのが県内2紙ではないでしょうか?https://t.co/heOUu1p52h
このデマで、沖縄の男性は怠け者が多い、県知事は何もしない、と沖縄差別とヘイトにリンクし拡散していく。悪質である。
・沖縄の男は怠け者が多い←ヘイト
・米軍から子供が食事を貰っている県←間違い
此れおかしいんですよ、内地からの金は何処に言ったんだ、そもそも沖縄の男は怠け者が多いんだ。本土で米軍から子供が食事を貰っている県なんて聞いたことが無い。
— 熊五郎 (@kumagorou60) December 6, 2016
沖縄人よ恥を知れ。
・その尻拭いを外国人(米軍の方)にさせてる←そもそも間違い
本当に思うのが、ご飯の食べられない子供を日本人(沖縄)が放置していて、その尻拭いを外国人(米軍の方)にさせてる現実のおかしさなんだよね。
— ねもふぃら (@nemofira054) November 10, 2017
日本って途上国ではないし、世界三位くらいの経済国だよね? しかも沖縄って装飾品(龍柱)に数億使うくらい裕福だよね?
なぜあの知事なの? https://t.co/Gbq0pBxOmd
・在沖米軍が子ども食堂開いたり←間違い
在沖米軍が子ども食堂開いたりビーチクリーン活動とかやってるのに知事はフジロックねぇ…
— とーし (@toshiNafanakai) July 29, 2019
いろいろとミスリーディングな米海兵隊の公報戦略
どこでこんなフェイクニュースが生まれたのか。実は、その原因は米海兵隊のミスリーディングな発信にありました。
県内には164ヵ所、沖縄市だけで30ヵ所近くある「子ども食堂」のひとつ、キリスト教の教会が母体となっている「プロミスキーパーズ」という NPO 団体に何人かの海兵隊員がボランティアをしていた → 米海兵隊が公報で (主語を書かないまま) オープンした子ども食堂で食事を提供と。
それで、事情をよく知らない人たちの間では、沖縄では子どもの貧困を放置し、米軍が子ども食堂を「運営している」と誤解している人たちも続出。また、海兵隊もそれを訂正しないで何年もデマを放置しています。
こうしたミスリーディングな米軍公報で沖縄ヘイトが醸される。意図的にやってるんですかね、これは。
沖縄県内には、164ヵ所ものこども食堂があります。多くの人々の懸命の支援で、かつ県や市の助成も受け、沖縄市だけでも30近い子ども食堂がボランティアで運営されています。
さて、それでも海兵隊が子ども食堂を運営していると信じている人は、ここにあるたくさんの子ども食堂のなかから海兵隊がやっている子ども食堂があるか確認してみてください。
子どもの居場所(子ども食堂)実施状況調査の結果について/沖縄県
海兵隊が語っているところの「子ども食堂」、運営しているのは、海兵隊ではなく、地元のキリスト教会が母体となっている NPO プロミス・キーパーズで、米軍関係者とトラブルを抱え悩んでいる女性の相談支援をする NPO ウーマンズプライドの事務所も併設、米軍が運営しているわけでも、米軍から財政支援を受けた団体でもない。
ネトウヨが海兵隊投稿を利用し更にミスリーディングな「運営」投稿
さらにまた、ミスリーディングな海兵隊の三年前の発信を、何度も何度もネットで曲解し悪質な沖縄ヘイトとデマとセットで拡散するネトウヨがいる。軍関係者でもないのに軍関係者を名乗る、通称「軍カス」と呼ばれる関西在住のネトウヨ。デマとヘイトでそれこそ7回ぐらいは凍結されているが、このような発信を毎度続けている。
どのような沖縄ヘイトが展開されているのか、興味がある人はこちらのレスを見ても明らかです。https://twitter.com/BernardMDof5/
それで簡単に騙され、沖縄ヘイトを展開している県外の人々が続出するわけである。
日本人がわざわざ辺野古に出向き米軍基地の反対運動をする一方、米軍海兵隊は子ども食堂を開設し沖縄県民のためにボランティアをしてる。ギャグでしかない
— ゆゆポリ△ (@yuyupori) November 29, 2016
あれだけ毛嫌いする中央政府から交付された振興予算はどこへ使ってるの?デニーさん。一部の特権左翼に流れてる?海兵隊の子ども食堂の運営を見て、それでも沖縄県民は反日ならば救いようがない。
— デュークTOGO13 (@f_pro3) July 19, 2019
もうギャグでしかないネトウヨ。
この子ども食堂は海兵隊ではなく「プロミスキーパーズ」が運営。ネトウヨさんたちは、ちゃんと調べないんですかね。
沖縄市社会福祉協議会やフードバンクからの食材の提供も大切です。この プロミスキーパーズ「住吉国際ジュニア倶楽部」さんは、沖縄の学生や外国人ボランティア5人位で、食堂の場所も移転し小規模ながら頑張っている。もし在沖海兵隊のような毎年何千億円の「思いやり予算」に満ち満ちた軍隊が運営しているのであれば、もっと状況は違うはずだ。
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/kodomomirai/ibasho/documents/62-89.pdf
米軍美談デマではなく、ちゃんと格差と子どもの貧困の根源に向き合おう
教育も社会保障も予算がどんどんと削られ、軍事費だけが増大する、そんな今の日本財政のなかで、格差は拡大し、子どもの貧困率が増大していると言われる。
その格差と予算削減の実感は我々の身近にひしひしと感じられる。いったいこの国の貧困の原因とはどこにあるのか。
沖縄県の近年の経済成長は目を見張るものがある。しかしそれでも取り残されていく格差と子供の貧困の問題。消費税増税は確実にそうした貧困家庭を直撃する。そうして軍装備と思いやり予算を増やすというこの転倒した状況。
米海兵隊が子ども食堂を目先のネット情報のデマに煽られることなく、子どもの貧困の原因と対策を、国民みんなで考える必要がある。
資料 ① 米軍に流れる我々の年間の税金
資料 ② 軍事費に湯水のように垂れ流される我々の税金
大型兵器の爆買いにひた走る安倍政権 - <税を追う> 歯止めなき防衛費シリーズ - 軍事とカジノの二大利権に供出される国民の生活 - わかりやすい沖縄基地問題
沖縄デマとヘイトに気をつけましょう。