軍服のキャスター我那覇真子、沖縄戦を「愛国ファンタジー」のように語るネトウヨ史観 - 粕壁エイサーまつりキックオフ講演会にご登壇の我那覇真子について
軍服のキャスター我那覇真子氏
なぜ軍服でキャスター !?
チャンネル桜という右翼ネットテレビでキャスターをされている軍服のキャスター我那覇真子氏だが、
こんな歴史修正主義ツイートで
また話題を呼んでいる。
地元のこども新聞が「児童洗脳」というならば、むしろ、このお嬢さんが、生まれた時から今も、ディプロマミルと宗教右派の父我那覇隆裕の影響下にあり、今更何を言っても始まらないのだが。
しかし、こんな取るに足らないネトウヨのつぶやきも、沖縄の情報が限られている本土では、誰よりもちょっと沖縄を知ってる、知ったかぶり勘違いを味わえる甘い砂糖菓子なのだろうか。こうして、ネトウヨの虚構を「沖縄の真実」と思い込んでしまう人が大量発生することとなる。
覚えておくとよいだろう。
まず戦争を美談として語る者がいたら、
それはまず妄想の産物だ。
沖縄戦のリアルは、我那覇真子が考えるような単純な軍国ファンタジーや愛国美談でもなんでもない。
よく彼らネトウヨが人々の心に訴えかける定型句、「日本の皇軍がそんなひどいことをするわけがないじゃないですか」とか、そんな推論で語れるほど戦争は甘くないんだよ、お嬢さん。
戦争は愛国ファンタジーじゃない。
推論や妄想ではなく
歴史を学び軍事のリアルを学んでから語りたまえ。
大田少将や島田知事もそう諫めるにちがいない。
❶ 軍命と集団自決について。
海軍大尉で、のちに防衛庁事務官も務めた吉田俊雄も含め、多くの記録が残され、また裁判の結果を見ても明らかだ。足りないのは証言ではない。我那覇の知識だ。
neverforget1945.hatenablog.com
また、集団自決と日本兵による住民虐殺は、コインの裏と表の関係である。
❷ 学童疎開について。
日本軍は決して大きな島とはいえない沖縄に、10万人の兵士を送り込んだ。現地での物資や食料の問題は切迫した問題だ。だからこそ、14歳から上の学童は学徒隊として違法に動員。それ以外の「老幼婦女子」においては、移入する兵士と同じ数だけの疎開人員を見積もったわけだ。その数10万人。その中には、対馬丸で犠牲となったこどもたちもいた。
neverforget1945.hatenablog.com
➌ 島田知事等の功績が伝えられることがない !?
こういう印象操作とウソばかりを繰り返すから、毛虫のように嫌われる。沖縄の「島守」として県民に慕われているし、また大田少将もおなじであろう。海軍壕もコンベンションビューローによって管理され公開されている。
もっといえば、島田知事の、県民を何とか救いたいという意見はまったく32軍司令部には無視される。大田少将とその部隊も32軍の傲慢で醜悪な戦略にむざむざ丸腰で前線につきだされたようなものだ。
そういうことを、
ネトウヨ史観は一切語らない。
歴史のうわつらだけをかすめ取り、
都合の悪い歴史からは目を背ける。
お気に入りの赤い襟の軍服を着て、妄想された軍事ロマンを愛国神話のように語ろうとするが。
そんなものは沖縄戦の歴史とはちがう。
愛国ファンタジーでしかないことは、わきまえていなさい。
軍事主義拡大には、愛国美談のプロパガンダが大量に必要だった。愛国の時代を分析する。新書です。
満州事変から日中戦争へと続く戦時下の日常=銃後では、プロパガンダを意図した美談が様々な団体によって作られ、新聞や雑誌は「愛国の物語」にあふれていた。
万歳三唱のなか出征する兵士、残された子を養う隣人、納豆を売って献金する子ども、夫の戦死を誇る妻、戦地の兵士を「お兄様」と呼び武運を祈る少女――。
赤誠・献身・愛国・義心など、銃後美談にこびりつく戦意高揚や動員の言葉を慎重にはぎ取り、戦時下に漂う「空気」を示す記録・資料として美談を読み替える。そして、銃後美談から、総力戦下の矛盾や人々の困難、善意という暴力、戦争のリアリティーを浮き彫りにする。
この軍国少女我那覇真子さんが、埼玉県春日部市の「粕壁エイサーまつり」キックオフ講演会に講演者としてよばれている件が話題になっている。
本土の人たちにお願いしたいのは、
このような「変わった人たち」を見て見ぬふりをするのではなく、
日本会議や青年会議所などに支援されて全国行脚する軍事主義者や歴史修正主義者と、彼らにより拡散される基地推進プロパガンダに対し、本土の人たちにもっと周知してもらうことが大切だということだ。
沖縄ヘイトや沖縄フェイクニュースではなく
いま、沖縄がおかれている現実に共感し、沖縄のリアルを共に学びあえるような講演会や勉強会などを開催していただけると幸いである。
なぜ、先祖のための供養であり儀式でもあるエイサーのまつりに、デマとヘイトで社会問題となっている人物をわざわざ呼ぶことになったのか、粕壁エイサーまつりのキックオフ講演会。
《次回予告》
次はこの我那覇デマを検証予定。