沖縄デマビラ物語 ① 沖縄で選挙になると大量に飛散するデマビラの謎。それでは、ここで質問です。これらのビラはどの宗教関連団体が出したものでしょう !? - 「沖縄・万国津梁の会」とは !?
翁長知事の死すら中国や「過激派」の陰謀論に仕立て上げる、倫理無き陰謀ビラ
みなさんのお宅にも
こんなチラシが投函されてはいないだろうか。
選挙のたびに、
沖縄で大量に飛散する怪文書。
いくつかの分類に分けられると思うが、
まず今日、不安クラブが語りたいのは、
この手のカルト系ビラ
である。
まずもってこの手のビラで目立つのは、特徴的な、文字びっしりの粘着的な陰謀論。
あまり読む気もそそらない文面ではあるが、実際に勇気を出して読むと、
また例の「・・・という」という伝聞戦術。外来脅威論の煽りと、根拠のない推論ファンタジーだけではない。びっくりするような嘘の展開が、さも事実であるかのように描かれ、その想像力にあきれかえる。
例えば、このビラによれば、翁長知事が急逝したのは、翁長知事の意向を無視した謝花副知事らのせいだという !
おばかすぎて話にならない。
翁長知事と謝花副知事の固いについてはこちらをどうぞ。
まあこうなると、
今、盛んに沖縄でばらまかれている、「妙に資金源が豊かなオールカラー刷りのデマビラ」とは、若干風味が異なる。
これ系を我々は
カルト系ビラと呼んでいるが。
それでは、
ここで、質問です。
これは、どの団体が出している陰謀ビラか。
さて、上記の組織のいずれも、ある政治的な理由から、たいそう沖縄での「布教」と「選挙活動」に懸命な宗教団体であるが。
その答えを出す前に、
まずはこのビラを情報リテラシーの基本事項でチェックしてみたい。
■ 著者や出版元、スポンサーは誰か?
→ 記載なし
■ 著者の職歴や所属組織は何か?
→ 記載なし
■ 情報にエビデンスや参照があるか?
→ 記載なし
■ 信頼に足る情報源や情報提供者の記載はあるか?
→ 記載なし
もう、この時点で既に
信頼に足る文書とは言えない 怪文書 であるが、
唯一この項目だけはクリアしている ⇩
■ 出版社やメールアドレスなどの連絡先はあるか?
→ 代表者の名前や住所の記載なし。唯一記載あるのは、団体名と電話番号だけ。
沖縄・万国津梁の会 070 5536 3868
実は右派宗教系の政治団体はなぜか大量に別動組織を作り、長い団体名をやたらと作りたがる。だから団体名というのもあまりあてにはならず、公式サイトなどないものも多い。が、電話番号だけは嘘をつかないだろう。
はい、ご紹介しましょう。
この方。
當山正範氏。
下の写真は、當山氏が登場したチャンネル桜の動画から。
本土からやってきたチャンネル桜のリポーター井上和彦が、地元民の當山正範にインタヴューという形をとる。
あのニュース女子沖縄版で、井上和彦が、手登根安則・我那覇真子・依田啓示の三人の「地元民」に取材するという演出方法はすでにこの時から確立していた手法である。
百田尚樹よりもはやく、「地元民」演出して「普天間は田んぼだった」をチャンネル桜に拡散していた當山正範 氏の肩書を、もう一度、ここでおさらいしておきたい。
沖縄デマは複雑に絡み合った基地利権の暗い闇から生まれでる -「普天間は原野」の普天間デマを醸した世日と日本会議とチャンネル桜
當山正範 氏の肩書 (過去のものも含む)
① コザ生コン工業(有) 専務 / 生コン工業合資会社専務取締役 (ほーら基地建設利権 !)
② 名護市を豊かにする市民の会会長 (辺野古基地推進)
※ コザ生コン→宜野湾の「地元民」→名護「市民の会」、住民票でも移してるのか?
③ 新しい憲法をつくる沖縄県民会議副会長 (日本会議系改憲団体)
④ 新しい憲法をつくる国民会議 評議員 (=自主憲法制定国民会議、同じく日本会議系)
⑤ 三善会 会長 (上原正稔パンドラの箱掲載拒否訴訟を支援する会)
ポイントは、➅ 番である。
今の沖縄の極右政治活動に幸福の科学が参入する以前から、本土復帰前から水面下で活動していたのは、生長の家と統一教会だった。
1975年に創刊された統一教会の機関紙『世界日報』(世日) も、ゆえに関東と沖縄を主な配布地域としている。
そしてネット社会となった現在はさらに情報拡大の範囲を広げ、V-point (ViewPoint) という形で、右派論客を取り揃えてのニュース配信をしている。
佐喜真淳氏が出馬表明「対立から協調、過去から未来へ」―沖縄県知事選 | オピニオンの「ビューポイント」
つまり、
最初の問い、このビラはどの系列か、
みなさんの想像は当たっていただろうか。
答えは、
そして、もう一つ注意したいのは、
21世紀の日本のカルトは、オウムサリン事件の20世紀時代とは、また違った独自の発展を遂げているという事。
その一つの特徴は、
教派の違いなどは関係ない。右派的政治活動のために、粘菌のように広がり、際限なく包摂しあうということだ。
まず見てみよう。
我々が入手したビラの1枚には、この當山氏が会長をしているという沖縄・万国津梁の会の「メンバー」なるものが記載されていた。右派系カルトのコングロマリット (複合状態) がよくわかる。
沖縄・万国津梁の会 (世界の架け橋)
連絡先 070-5536-3868
當山正範 - 沖縄・万国津梁の会 代表 (統一教会系)
金城テル - 住みよい那覇市を作る会代表
宮里るり子 - 日本を愛する沖縄県人会代表
仲村覚 - 日本沖縄政策研究フォーラム代表 (幸福の科学系)
江崎孝 - 沖縄県政の刷新を求める会代表 (ブログ名狼魔人日記) (統一教会系)
中岡論一郎 - 偏向報道から国民を守る会代表
高橋忠邦 - 日本大すき市民の会代表
上のメンバーには書かれていないが、紙面に頻繁に登場するのは我那覇真子氏だ。
驚きの現実。
それこそ、神道系、統一教会、生長の家原理主義、そして幸福の科学系まで・・・、沖縄を席巻するため、ずらっと手をつないでいる。
いまの右派系カルトは、
「教義」の細かな違いなどは関係ない。
根拠なき陰謀論で
闇雲に人々の恐怖をあおり、
宗教右派へと引きずり込む。。。。
守ろう沖縄 !
カルトの手から !
ある陰謀ビラから ↑
第二弾、ポストに投函された佐喜真淳フリーペーパーの謎、背景には本土の巨大広告代理店が。