在沖米軍のトップ、ニコルソン四軍調整官が交代することになった。
さらばニコルソン。
在沖米軍のトップ、ニコルソン四軍調整官が交代することになった。
皮肉なことだ。今回の人事は、恐らく直接的には、昨年12月、ニコルソンが部下のセクハラ行為を報告せず、それがまわりめぐって米国での児童への性的虐待事件を引き起こした事件を問われたのだろう。沖縄でのニコルソンの非道ぶりが問われたわけではない。
今思えば、ニコルソン自身が「県民の被害」だった。
で、「県民に被害は与えなかった、感謝されるべきだ」と喚いたニコルソンが沖縄を去ることになっても、今さら誰がニコルソンに感謝するというのだろう。
以下、
オスプレイ不安クラブからの
劣悪ニコルソンへの餞別マトメである。
劣悪ニコルソンを何とかダメージコントロールしようとしたネトウヨたちの苦肉の策、ネトウヨデマをいくつかご紹介したい。
このニコルソンの「感謝されるべき」発言は、さすがにネトウヨも受け入れがたいものだった。米軍が事故を起こしておいて、米軍が感謝されるべきとか、バカではあるまいか。
それでこんなデマが拡散された。きっとあれは「米軍」が感謝されるべきではなく、「神」が感謝されるべき、と語ったのではないかというツイートが、そのまま藁をもすがりたいネトウヨによって事実として語られた。
そして、誤訳を導いたのはあの「朝日新聞だ」というベクトルで独走しはじめる。朝日新聞が翻訳に携わったわけはないのに、バカすぎる。
ニコルソン発言は誤訳に違いないという願望的推測から、「元の発言はこうだったかも知れない」という推測のツイートが生まれ、その与太同然の憶測ツイートがニコルソン発言の原文であったかのように拡散され、ついには「朝日新聞が誤訳した」というデマになって大量RTされていく過程。
— じこぼう (@kinkuma0327) 2016年12月20日
そうして、事故をおこしながらも、まったく日本に対して誠実な態度をとることがない劣悪ニコルソンに対して、お次は、こんなデマが生まれた。
オスプレイが墜落しても、副知事に謝罪を一切しなかったどころか机をバンバンと叩いて感謝されるべきと語ったという劣悪ニコルソン。
さすがにこれでは日本で通用しないことである。ネトウヨは気をもんで、お次はこんなデマも創出した。
わざわざ半年以上も前の、5月21日うるま市女性殺人事件の際の謝罪の写真を切り取ってきて、貼りつけ、そして、正式に副知事に謝罪しているといいだした。
驚くべきは、「共同や朝日が写真をすり替えて感謝すべきと報じた」と書いているが、写真をすり替えたのは、当のネトウヨなのだ。
ネトウヨはデマを作るためにはなんでもやる。そして、デマだとバレると、削除して知らんかおだ。
#ネトウヨデマの手法
— うちなーあるある ネトウヨかるた (@trueokinawa2017) 2018年3月30日
沖縄やメディアへのヘイトをあおるため、わざとデマ画像を仕込みます。
ネトウヨなでしこりん、名護市墜落のオスプレイに「感謝」発言し批判を浴びたニコルソンが謝罪していると主張。でもこれはうるま市女性殺害事件の時の謝罪写真を転用したものでした。
悪質すぎてドン引き! pic.twitter.com/74JpfFzNv4
副知事の前でバンバンと机を叩いて、感謝されるべきなどと語ったといわるニコルソン。そんな地に墜ちた劣悪ニコルソンの肖像をなんとか改善しようと、在日米海兵隊の SNS もイメージ合戦を繰り広げる。
いち読者が、新聞報道などに見るニコルソン中将の写真に悪意を感じてしまい、皆さんに見て欲しいと投稿してきた、中将と沖縄の少年との写真です。
少年との写真に見れる中将の姿は愛情がいっぱいで、素晴らしい笑顔です。
しかし、これは本当に「読者」が送ってきた投稿写真なのだろうか。見ていただきたい。半年前の米海兵隊の米国海兵隊広報誌「大きな輪」の表紙写真、その同じときの同じ状況での写真を使いまわしているのではないか。
ニコルソンはこの時の会見で何を語ったか、素晴らしいサマリーを作られている方がいらっしゃったのでここに記録しておく。
しかし、この会見から九か月後にだされた事故調査結果は、まったくこのときにニコルソンが語っていた内容とは異なるものだった。
つまり、毎回のようにウソをつき、ウソがばれても何の責任も取らない。平気で協定を破り、報告をせず、次から次へとでまかせを垂れ流す。
ネトウヨよりもさらに醜悪な嘘とごまかしをやらかし続けているのは、じつは在沖米軍にほかならないということだ。
例① SNS を利用してイメージ戦略に必死の米軍
例② 毎回の事故になんの報告もしないし回答もしない
ospreyfuanclub.hatenadiary.com
例③ ネトウヨを煽って嘘を拡散利用する米軍
さらばニコルソン。
この不遜な面を見ることがなくなるだけでも、少しばかり留飲をさげることができるかもしれない。
しかし、それも意味がないことだ。
日米地位協定の見直しなくしては、次に誰が来ても金太郎アメの、別の「劣悪ニコルソン」が来るだけだ。