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次の参議院選挙に出馬の噂 !? あの佐喜真淳氏「女性の質の向上」発言が「2018年ジェンダーに関する公的発言ワースト投票」に堂々ランクイン - 佐喜真氏の「女性の質」と日本会議のジェンダー論に気をつけろ !

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沖縄県知事選で惨敗した

宜野湾市佐喜真淳元市長。

 

次は今年七月

参議院選に出馬 !?

の噂もちらほら聞かれますが、

 

 

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今週月曜日からなぜか佐喜眞淳さんの「のぼり旗」が。これは10日朝、宜野湾市大謝名交差点で。

 

 

なんと

出馬前から既に

自民の性差別発言議員リストに堂々ランクイン。

 

ミソジニー自民議員のお仲間入り。

 

政治家のジェンダー差別発言、ワーストは麻生太郎氏 どんな内容だった? | ハフポスト

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www.huffingtonpost.jp

 

佐喜真淳氏といえば、

むろん宗教的極右団体日本会議

そして親学推進議員連盟会長でもあった。

 

 

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暗躍する日本会議 ④ 実行委員会が日本会議であることをふせたまま「日の丸ちょうちん奉迎」を伝える NHK

 

佐喜真氏、知事選の前に、日本会議の「メンバーだったことはない」などと、するっと、おっしゃるような方なので。

 

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2018 沖縄県知事選 ➄ 経歴「詐称」!? 消えた佐喜真淳さんの肩書 - 日本会議沖縄はいったいどんなことを目指している団体なのか、ちゃんと知っておこう ! - Osprey Fuan Club うようよ対策課

 

もう一度、あの佐喜真氏「女性の質の向上」発言を再確認し、記録しておきたいと思う。

 

 

(司会者):もう一点、あの、女性政策みたいなものを特徴あるものを出されたらいいなと僕は思っているんですが、次の知事にはそれをすごく期待していましてね。えー、これ、佐喜眞さんから。

 

佐喜眞淳氏:まあ、あの、政治家もそうですが、あ、これ1分ですか。あの、まあいわゆる女性のパワーというか、能力というのは年々上がって来ていますし、まあ我々宜野湾市でも女性の管理職が増えて参りました。まずは女性のまあ、質の向上というか、そのようなモチベーションの高くなるような環境を作って行く。そして管理職というかそういう方、モチベーションある方をどんどん登用していく。これは民間も同じだと思いますから民間との連携も含めて、まず女性の地位を上げ、女性のモチベーションが上がるような環境を作っていくことが重要だと思います。

 

玉城デニー氏:はい、あの、私は母子家庭で育ちましたので、本当にその、女性が特に子どもを育てるということにおいては、普段はまあお父さんがいてお母さんがいてという、収入がダブルインカムであったら理想的なんですけども、どっちか一つしかないシングルインカムだという風になると、非常に財政的にも、それでも沖縄県内では厳しいと思うんですね。ですから女性が輝いていく環境はやはり、女性が仕事しやすい環境に向けていくことだと思うんです。そのために待機児童の解消ですとか、あるいは私は今回の政策の中のキーワードの一つは、「誰一人取り残していかない」ということを訴えていきたいんです。そうすることによって例えば、あの、母親が抱えている問題があってそのために児童の虐待に走ってしまうとか、あるいはネグレクト、育児放棄に走ってしまう。そういうことを私は止めるために、あらゆるセイフティネットを築いて行くことによってですね、女性の皆さんが「あ、これで安心して働けるわ」という環境を整えることが僕は行政の大きな責任だという風に思っています。

沖縄県知事選挙公開討論会 佐喜眞氏の発言から見える女性差別意識|Tad|note

 

ついつい佐喜真氏の「女性の質の向上」というセンセーショナルな発言に目を奪われ終わってしまいがちになるが、

 

佐喜真氏と玉城氏の発言を比べれば、一目瞭然である。

 

女性たちの置かれた状況が不安定であればあるほど、子どもたちも苦しむ。

 

つまりジェンダーの問題は、女性だけにとどまらず、子供の安全保障の問題であり、人権の問題としてみんなで考えていくことが大切だからだ。

 

そういうことを佐喜真氏は理解しているのだろうか。

 

佐喜真淳氏 -「女性の質の向上」で、女性政策に自由競争の原則を !?

 

まず佐喜真氏は、女性政策について、「女性のパワーというか、能力」は「年々上がってきて」いるという前提から始まる。

 

そして、「女性の質の向上」をめざし、その女性たちの中から「モチベーションある方をどんどん登用していく」。

 

これ、

 

つまり、社会的に不利益をこうむったり、たいへんな状況に置かれている女性たちの状況にはいっさい言及せず、

 

「質の高い」女性をどんどん登用していく、とか、

 

これ、つまり家族や社会のなかにまで、ジェンダーの自由競争を持ちこみ、「質の向上した女性」のみをどんどん利用していく、という発想だ。

 

そこには玉城デニー知事が語ったような、「誰一人取り残していかない」、女性が安心して生活し、子育てし、働いていけるための「セイフティーネット」などという概念は存在しない。

 

しかも、

女性の「質」とは、

いったい誰が規定するのか。

 

日本会議は、また「親学」という極めて復古的な「良妻賢母」思想も展開していっているが、

 

つまり、女性の「質」というものを、社会が規定するとき、女性自身の尊厳は、対象として物質化され、締め付けられ、利用される。

 

佐喜真さんの

女性の質、とは結局なにを示していたのか。

 

日本会議や親学は

女性たちに過去の時代より

さらに高いハードルをもうける。

 

もはや、

良妻賢母であるだけでは足りない、

女性たちは、優れた労働者として「質の向上」を目指し、自由競争に勝ち抜かなければならなくなるからだ。

 

地獄だな。

 

自由競争の発想を女性政策の中心に据えることは、家族生活や育児の現場まで自由市場原理を持ちこみ、すべて自己責任論で女性や子どもたちの生活の安全保障を切り捨てし、おいしいところだけ利用吸収する発想である。

 

もう一度、佐喜真淳氏と玉城デニー氏の対話を読み直してほしい。

 

行政の責任とセイフティネットを大切にするデニー氏と、女性の質を語り、女性のパワーを利用吸収しようとする佐喜真氏の違い。

 

歴然である。

 

日本会議に気をつけろ !