ネトウヨまとめ記事を一斉に「ニュース」として拡散するポータルサイトが日本の醜悪な沖縄ヘイトとデマの土壌を醸造する ➡ 「ジュゴン、パヨクに撲殺されていたことが判明」のフェイクニュースの流れ
アノニマスポストや Share News Japan とまったく同じ、デイリースポーツの沖縄ヘイトまとめ記事を「ニュース」として配信するヤフーニュースやライブドアニュース。
百田尚樹 on Twitter: "沖縄のジュゴンが1匹死んだらしい。
そら、いつか死ぬやろ。"
あげくに、沖縄で基地に反対している県民がジュゴンを殺した可能性もある、などとツイートする。
百田尚樹 on Twitter: "どんな可能性もある。基地反対派に殺された可能性もある。
どんな可能性があったとしても、生物はすべていつか死ぬ。… "
それを週刊誌がまとめ記事にする。いったい、デイリーの記事はアノニマスポストや Share News Japan などのネトウヨまとめサイト記事とどこが違うのか。
百田尚樹氏、沖縄のジュゴン死骸漂流に「そら、いつか死ぬやろ」/芸能/デイリースポーツ online
作家の百田尚樹氏(63)が20日、ツイッターを更新。国の天然記念物で、絶滅危惧種であるジュゴンの死骸が沖縄県今帰仁村の沖合で見つかったことを受け、「沖縄のジュゴンが1匹死んだらしい。そら、いつか死ぬやろ」とつぶやいた。
この日午前、鳩山由紀夫元首相(72)が「天然記念物で絶滅危惧種のジュゴンが死んでしまいました」とツイートし、その死因として「辺野古の埋め立て」を挙げていた。百田氏のツイートは、死因について、さまざまな見解が出ていることを意識したものとみられる。
コメント欄には「多分、オーストラリアの海でジュゴンが死んでても『辺野古の工事のせいだ!』って言いますよ、レフティフラワーズたちは」といった書き込みで百田氏を支持する声が目立った。
ジュゴンの死因について「さまざまな見解」がでているなら、デイリースポーツは死因についての「さまざまな見解」を取材して載せているか !?
たとえばジュゴンの死因について考えられる可能性は、これだ。
本部港から辺野古大浦湾まで。赤土を乗せた大量の運搬船が行き交う。粉塵で真っ白になる本部港、そしてどかどかと赤土投入。さらに上記の、点線で囲んだあたりは、ジュゴンの大切な藻場や生息地を表しているわけではない。なんと、辺野古の海砂供給業者の海砂採集場所を示している。・・そんなバカな、と、みなさんも思うだろう。
こんなことは、オクビにもださない。
都合が悪いからな。
実に、このデイリースポーツが「さまざまな見解」として掲載したのは、何時間たってもリツイート九件にも満たない一介のネトウヨ・コメント、ただ一つだった。
ほとんど拡散されていなかった時のスクショを誤って消してしまったが、二日後の今日、スクショを取り直しても11件しか立位されていないネトウヨ・アカウント。これを「さまざまな見解」として紹介したのだ、デイリースポーツは (笑)、アノニマスポストと同じネトウヨまとめサイト。
しかし、もっと驚くべきことは、こんな、取るに足らない三文週刊誌の三文ネトウヨまとめ駄文を、立派な報道すべき「ニュース」として扱い、拡散するメディアがある。
それが日本のヤフーニュースやライブドアニュースなどの「ポータルサイト」と呼ばれるニュース配信のプラットフォームだ。
以前から指摘しているが、
日本に沖縄ヘイトやデマが蔓延してしまう最大のファクターは、むしろ発信者ですらない。
無責任にも、何の基準も何の批判もなく、フェイクやヘイトの「ネトウヨまとめ記事」をお茶の間の「ニュース」として配信していく日本の「ポータルサイト」、日本のニュース配信のプラットフォームだ。
ヤフーニュースなどで拡散されていく沖縄ヘイトは、次に醜悪なデマを生み出し定着させる、日本の言論土壌を耕し培養 (cultivate) する。
百田が「基地反対派に殺された可能性もある」とツイートし、それから数時間後には、死んだジュゴンは「パヨクに撲殺されていたことが判明」などというフェイクニュースが広く拡散されることになる。
あっという間に4万インプレッション。
— 山口多聞 (@7O9Ai4cgdHyvAeL) March 21, 2019
否定的肯定的さまざまな反応を頂いております。ありがとうございます。
そうして、百田のヘイトツイートを批判する女性に「あんたも同じ目にあってみろ」などという極めて暴力的な脅迫投稿が寄せられる。
菱山南帆子、マジ最っっ低!
— Jotsu (@Jotsu_T) March 21, 2019
ジュゴンは辺野古移設反対派が、頭部を殴るなどして撲殺した。
撲殺なんて事をしたら死んじゃうよ。
勝手に死んだんじゃ無くて殺されたに他ならないんだよ。
あんたも同じ目にあってみろよ。自宅にヤンキーを呼び、殴られ、痛い思いをしてみろ。 https://t.co/iqQJJjyMoM
いつになったら、ヤフーニュース、ライブドアニュース、楽天ニュース、などのポータルサイトは、フェイクやヘイトまとめとは異なる発信する「ニュース」の基準を明確化するのか。
沖縄ヘイトを醸す偏向記事も、明らかなネトウヨまとめ記事も、クソもミソも、すべて「ニュース」として配信する日本のポータルサイトが、沖縄のデマ世界を醸造してきた。
流れをまとめよう。
日本のポータルサイトは、自分たちが拡散した沖縄ヘイトとデマの責任をとれ !
沖縄「ポスト真実」のメカニズム -「政府関係者」 ⇨ 産経フェイクニュース ⇨ 拡散する各種ポータルサイト ⇨ 拡散されたデマを政治利用する極右政治家、の流れ
保育園の米軍部品落下事件とは何の関係もない牧師 K 氏に対するデマと誹謗中傷を実名でいまだに掲載している楽天 infoseek と Daily News Online はバカなのか !
楽天 Infoseek ニュースなどのポータルサイトが拡散する沖縄ヘイトとフェイクニュース - Daily News Online の「沖縄・保育園の落下物は狂言だった?米軍不祥事を待ち望む ”プロ市民” の愚行」の醜悪デマ記事
この時も‼ #産経デマ を拡散する #ヤフーニュース
— うちなーあるある ネトウヨかるた (@trueokinawa2017) March 21, 2019
ポータルサイトのせいでフェイクニュース垂れ流し放題の日本のメディア環境。
だいたい、産経の言うように反対者が10人だけなら、仲井真は今も知事やってるさ‼https://t.co/VM5POYxOHF
つまり、「ネット右翼発信の情報を産経新聞がニュース化→ヤフーニュースなどで取り上げられ、多くの人びとの目に留まる→SNS等で引用され、さらに広まる」という拡散ルートを通る過程で、根拠の怪しい話が「マスコミが伝えない真実」に進化していったのである。