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楽天 Infoseek ニュースなどのポータルサイトが拡散する沖縄ヘイトとフェイクニュース - Daily News Online の「沖縄・保育園の落下物は狂言だった?米軍不祥事を待ち望む ”プロ市民” の愚行」の醜悪デマ記事

 

沖縄のフェイクニュースがとまらない。

 

保育園と牧師に対して粗悪なウソをバベルの塔のように積み上げ、その上でヘイトを展開するこんなフェイクニュースが、なぜ公然と、楽天ニュースなどのポータルサイトから人々の端末に無作為に届けられているのだろうか。

 

日本のメディアに自浄能力は失われてしまったのか。

 

今日は、巷でたれ流されている悪質な沖縄フェイクニュースを一つ検証してみたい。

 

 

先回は、あの保育園落下事件を「捏造事件」だと主張し、牧師二人に対してあきれるほど恐ろしいデマを自身のツイッターフェイスブックで展開しているネトウヨ依田啓示をご紹介したが、

 

uyouyomuseum.hatenadiary.jp

 

そうして醸された沖縄ヘイトとデマが、どのように醜悪に「ニュース記事」として造形されていくのか、その驚くべき日本のフェイクニュースの現場。みなさんにもその証言者となってほしいのだ。

 

以下は、昨年12月14日、デイリーニュースオンライン (Daily News Online) からリリースされ、楽天 infoseek News というポータルサイトなどで広く拡散されたニュースである。

 

 

f:id:truthaboutokinawa:20171227205719p:plain

 

 

次の記事を読んでもらいたい。

 

政治的な意図を持った悪質極まりないデマでもあるが、それ以前に初歩的な誤情報が多すぎる。まさにネットのネトウヨ情報に依存し、まったく何の取材もしていないのではないかと疑われるほどだ。

 

 

news.infoseek.co.jp

 

沖縄・保育園の落下物は狂言だった? (特徴1-ネトウヨ記事のタイトルは疑問文を使う) - 米軍不祥事を待ち望む (特徴2-悪意の想像) プロ市民 (特徴3-不正確な言葉を括弧入れで使用) の愚行

Infoseekニュース

 

沖縄の米軍普天間飛行場宜野湾市)から300メートルにある「緑ケ丘保育園(普天間バプテスト教会)」の屋根に、円筒状の物体が落下するというトラブルが7日、マスコミ各社に報じられた。新聞・テレビの「また沖縄で米軍が問題を起こした」という論調に、当初からSNS上では「なにか変だ」と疑問を投げかける意見が多かった (註1 ネトウヨコメントから記事を始める) が、ここに来て新たな展開を見せている。

「そもそも200メートル上空から落下した  (註2 米軍情報を検証せず事実として書く) のに、公開されたプラスティック部品にはほとんど傷がない (註3 ある) 。落下地点の屋根の写真にもまるで凹みが見当たらなかった (註3 初日から大きな凹みは確認されている) ことから、ネット上では早々と『怪しい』という声が絶えなかった。米軍が調査した結果、ヘリコプター(CH53)に装着された部品であることは認めたものの、備品の在庫に欠品がなく、上空からの落下で破損もしていないことからも『飛行中のCH53から落ちたかどうかは疑わしい』と発表しました。さらにSNSでも一般利用者から「米軍放出ジャンクとして500円くらいで売られている」 (註4 なんでも500円のネトウヨ栗秋琢磨の情報)「ワイヤーと保持クリップの位置がおかしい」(註5 カタログミリオタの偽情報) などの指摘が相次いでいます」(新聞社の政治部記者) (註6 どこの「新聞社」だよ)

 すると事件を告発し、Facebook証拠写真を公開していた第一発見者 (註7 第一発見者ではない) の同保育園・金井創牧師  (註8 保育園の園長でも職員でもない)が、なぜか記事と写真を消し (註9 削除してない) て沈黙する事態 (註9 沈黙してない) に。事件を糾弾する急先鋒だった沖縄タイムスはトーンダウンし  (註10 激しく記事を出し続けている)、論調を「米軍非難」から「『自作自演だろ?』と保育園を苦しめる心ない声 電話やメールで十数件」などと方向転換。琉球新報も「落ちてないとすると、盗まれたか? 米軍の管理体制が問われる!」という園長のコメントを掲載し、ポイントを微妙にズラし始めるという不自然な展開になってきた。

■怪しすぎる第一発見者は辺野古移設の妨害活動も

第一発見者の金井牧師 (註7 第一発見者ではない) は地元・沖縄の人間ではなく、北海道出身のいわゆるプロ市民 (註11 プロ市民ではない、牧師だ) です。金井牧師の『沖縄キリスト教平和研究所』は基地反対派の拠点の一つで、彼自身も辺野古の埋め立てを海上から船で妨害する船長までやってるいわく付きの人物 (誹謗中傷ワードを多用) です。同地では、公道で”私的検問”と称して、宅配便の車を止めるトラブルまで (註12 私的検問してもいないし、宅急便の車を止めたこともない) 起こしています」(同上記者)(註12 どこの記者だ? 取材しろ!)

 もちろん状況証拠だけで落下事件を捏造と断じることは出来ない。(註13 さあ印象操作で陰謀論展開するその非論理的印象操作をご覧ください →) だが、基地反対派が辺野古で自ら座り込んでおきながら機動隊員・警察官に触れられると「暴力だ」と叫んだり、工事車両の下に飛び込んで「轢かれた!接触事故だ」と当たり屋のように因縁をつけるのを見たら、狂言」に結びつけるのも無理はない(註14 これがフェイクニュースのもうひとつの特徴の「主語無し文」) (狂言という言葉で陰謀論展開)

 米軍の不祥事を「待ってました」とばかりに喜ぶ、沖縄マスコミと県政、そしてプロ市民たち。この一体となった醜い姿 (註15 「印象主義醜いという形容詞は主観的感情表現であり、客観的ニュース記事に使うべき形容詞ではない) こそが、彼らの称する「オール沖縄」の実態なのか。牧師が指摘するまでもなく、「世界一危ない飛行場」と称される普天間は宜野湾の中心市街にあり危険だが、その移設が進まないのは彼らが「辺野古への移設」を妨害しているからである。真に「園児が危険だ」と考えるならば、まずは自分たちが幼稚な妨害工作をやめることから始めればどうだろうか。(註16 これだけのウソをならべてフェイクとヘイトの果てに、沖縄は「幼稚な」基地反対をやめろ! という暴力的結論)

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。

 

A) フェイクニュースタイトルの特徴 

1.「だった?」

タイトルに「だった?」と疑問符を使えばファクトでない事象もタイトルにもってこれると思っている。が、この時点でこの記事が推測で書かれていることを表す。

 

2.  "プロ市民"

座り込みする沖縄県民を棄損するためネトウヨによって鋳造された "プロ市民" なる実体なき不正確な言葉も、括弧にいれれば使用できると思っている

 

3. 悪意の想像

保育園側が落下事故のような「米軍不祥事を待ち望んでいる」などありえない。園庭には20~30名の園児が遊んでいたのだ。過去には何度も何人も子供たちが亡くなる事故がおこっていることをこの記者は知らないのだろう。粗悪な記者はろくな取材もせず、悪意の想像を羽ばたかせる

 

 

B) フェイクニュースの特徴

 

註1. ネトウヨコメントから始まる。

フェイクニュースのパターンとして、産経新聞にもよくあるが、ネット (or ネトウヨ) コメントで始まり、ネットコメントで締めくくられる。実質上の、取材よりもネトウヨコメントの「オマトメ記事」。  

 

註2. そもそも200メートルの根拠は米軍情報。

実際には日頃からもっと低空飛行をしていることが保育園側からも指摘されている。200メートルというのは米軍がだした情報であるが、以下の記事でも指摘されているように国内法の高度300メートルすら守られていない。

 

e-Gov法令検索航空法施行規

第百七十四条 法第八十一条の規定による航空機の最低安全高度は、次のとおりとする。

一 有視界飛行方式により飛行する航空機にあつては、飛行中動力装置のみが停止した場合に地上又は水上の人又は物件に危険を及ぼすことなく着陸できる高度及び次の高度のうちいずれか高いもの
イ 人又は家屋の密集している地域の上空にあつては、当該航空機を中心として水平距離六百メートルの範囲内の最も高い障害物の上端から三百メートルの高度
ロ 人又は家屋のない地域及び広い水面の上空にあつては、地上又は水上の人又は物件から百五十メートル以上の距離を保つて飛行することのできる高度
ハ イ及びロに規定する地域以外の地域の上空にあつては、地表面又は水面から百五十メートル以上の高度
 
 

註3. 初日から屋根の大きな凹みは確認済み。

一日目には既に波型のトタン屋根に大きな凹みが確認されている。こんな初歩的なことも取材していないなど呆れる。都合の悪いことは書いていないネトウヨから情報を得ているからこういう事になる。大きく頑丈な波型のトタン屋根がアブザーバー (衝撃吸収) となったわけだ。アーチコヴうを頑丈なプラスチックの塊を投げ上げたぐらいでこんなトタン屋根が凹むわけがない。

 

註4. なんでも500円のネトウヨ栗秋琢磨からの情報。

こんなプラスチックカバーが「米軍放出ジャンクとして500円くらいで売られている」という情報は粗悪ネトウヨ栗秋琢磨の情報から。こいつは都合悪いものはぜんぶ店で五百円で売られていると投稿するが、もちろん何のエビデンスにもならない。

 

で、どの店でこんなプラスチックカバーを 500円で売っていたのか、ビデオでもあるんなら今からでも出してくればいい。

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都合の悪いブツは全部店で500円で売っているという習性がある栗秋琢磨。

 

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米軍の北部訓練場でしばしばこの MRE のゴミが大量に放棄されているのが発覚する問題で、栗秋は、MRE ゴミは県民が多額のお金を出して大量に買い、基地の中にわざと捨てていると主張する。バカなのかね。

 

つまり、米軍の都合の悪い廃棄物は全部県民が 500円で買って捨てているというのは、いつもの栗秋の単純すぎるデマである。

 

註5. クリップ位置はおかしくない

カタログミリオタ (カタログ眺めてるだけのミリォタ) が「クリップの一が違う」と難癖をつけるか、カタログみて語るだけ愚。

 

twitter.com

 

またカバーに取り付けられている細いワイヤーが引きちぎれていることにも留意してほしい。ワイヤーはいくら細くても人の力で引きちぎれることはないので、人間がもしワイヤーを切断しようと思えばペンチなどを使う。しかし、この切断跡はペンチのものではない。取り付けたままのカバーがローターの遠心力で引きちぎられ、飛んできたと見るのが自然であろう。

 

まとめ。

1. 落下は低空飛行中であつた

2. 波型のトタン屋根が衝撃吸収し、トタン屋根のアーチ型の部分が大きく凹む

3. ワイヤーが引きちぎられている

4. 被爆を防ぐためのカバーであり非常に頑丈に作られている部品である。プラスチックのコップのようなものとはわけが違う。

 

註6. どこの新聞社の記者か書かれていない。

きょうび、いろいろ「新聞」を名乗るものもあれば、このようなフェイクニュースを平気で書き散らす記者もいる。手登根氏らと一緒に SNS のヘイトグループ管理人をやっている「記者」までいるのだから、この記載は何のクレジットにもなり得ない。

 

註7. K牧師は第一発見者ではない。

 

註8. K牧師は同保育園の園長でも職員でもない。

 

註9. K牧師は投稿を削除してはいないし、沈黙してもいない。

こちらをご確認ください。

uyouyomuseum.hatenadiary.jp

 

註10. 沖縄タイムスは事件に関してトーンダウンしてもいない。

まさにネトウヨと連動したこんなフェイクニュースによって認可を与えられたかのように保育園や小学校に中傷や嫌がらせをしてくるネトウヨにほんとうに困憊している、そのことを毎日のように報道し、保育園では捜査も始まっているが、この記者はそんなことはツユほども関知しない。なにせネトウヨが情報源で書いているのだから。

 

もう一度言うが、金井牧師は「第一発見者」ではないし、

 

註11. K牧師は "プロ市民" ではない、牧師だ !

神に仕え、人々に敬愛される牧師、そしてあの TBS のドキュメンタリー報道の魂『米軍が最も恐れた男・あなたはカメジローを知っていますか』にも登場した不屈の人でもある。

 

註12. K牧師が "私的検問" して宅配便の車を止めた事実はない。

 

ほんとうに呆れかえる。ヘイトニュースの特徴は、どんな根拠のない事実も、政治的に偏向した言葉ですらも、括弧に入れれば使ってもいいと勘違いしている点である。

 

また、この怪しげな嘘つきの自称「記者」からの伝聞情報がさらに嘘を拡大している。この記者も何も知らず、ネトウヨから聞いただけなのか。ネトウヨの又聞きの又聞きが引き起こす、とんでもないデマである。自分でリサーチもせず、いい加減なネトウヨデマばかりを情報源とするからこんな作文になる。

 

まず、いつのどんな時の出来事か、記事を書く前に、記者は自分で調べよ。

 

2012年、県民の総意と真っ向から対立し、沖縄防衛情報局が県庁に普天間環境影響評価書 (アセス) を運び入れようとした、それに対し県民は激しく抗議の声をあげた。

 

その時の模様を、この牧師はかなり離れた場所から写真に撮り SNS に投稿しただけである。"私的検問" などしてもいないし、クロネコヤマトの車を停止させてもいない。K牧師は、名誉棄損でこの記者とニュースサイトを訴えるべきだろう。

 

 

さて、ここまで検証してきたが、デマばかりのくだらぬ記事で酷いものだ。ここまでのところ少なくとも牧師に対する12の大ウソを塗り重ねてフィクションの世界を作る。

 

つまりデマで「違法なとんでもない沖縄のプロ市民ども」という虚構イメージを作り上げて読者を誘導し、まったくクリティカルな視座もなく、下記のような手登根節のネトウヨ理屈で「捏造論」を展開する。

 

註13. 「狂言」という言葉で「落下事件捏造論」を展開。

 

註14. 「主語無し文」で極論に読者を誘導する手法。 

 

註15. 基地反対派 =「プロ市民」=「醜い」の印象論

 

註16. 記事の結論 ⇨ 沖縄は「幼稚な妨害工作をやめろ」

 

ここまでデマを山のように盛りあげ、結局、この匿名の作者 (あえて記者とは言うまい) が繰りだす記事が集約する論点はこれだ。

 

つまり、『米軍基地は確かに危険だが、それは沖縄県民が「辺野古移設を妨害している」、沖縄県民は「幼稚な妨害工作」をやめて、おとなしく黙っていろ、沖縄に新しい米軍基地を作る邪魔だてはするな ! 』というものだ。

 

そして、考えても見てほしい。

 

恐ろしいことに、こんな

何のクリティカルな視座も含まぬ沖縄に対する暴力的な沖縄ヘイトとフェイクニュース

が、ニュース記事として、パソコンやスマホを通して日本の老若男女の端末に日々届けられている。

 

  

C) ポータルサイトからノーチェックでばらまかれるフェイクニュース

 

まず、想像してみてほしい。

毎日毎日スマホやパソコンにポータルサイトからフィードされる様々なニュース。

 

老いも若きも、ニュースを受容する側は不可抗力的にその配信された記事を読み、記事として消費する。いったい、この日本で誰が、ラインや、ヤフーニュース、ライブドアニュース、ドコモニュース、楽天ニュースなどのポータルから配信された記事をまがい物だと思うだろう。それは一定の基準をクリアした「ニュース」として配信されていると信じているのだから。

 

そこにこそ、今の日本のフェイクニュース蔓延の闇がある。

 

実際には、ニュースという体裁をとりながらも、様々な事情から驚くほど雑な作文が作りだされ、それを、数々のポータルサイトが、何のチェックもなくところてん式に配信してくいく。

 

配信される記事の真偽を検証してその記事の責任所在を問う機構もろくに存在しないという現実だ

 

そして、まさにこのチェック機構なきカオスな日本メディアが、おびただしい沖縄フェイクニュースとヘイトを広く巷に浸透させてきた最大要因だといえる。

 

しばしば日本でも、SNS (ツイッターフェイスブックなど) 、あるいはブログや HP に個人が投稿するヘイトやデマの問題が問われる。

 

しかし、それ以前の問題として現実的にいえば、この日本のメディア状況では、もっと初歩的なこともできていない。

 

1. 麻布市兵衛とは?

まず麻布市兵衛なる人物は、ほんとうに自ら沖縄に取材した「記者」なのか。

 

2. 某新聞社の某政治記者とは?

この麻布市兵衛なる人物にフェイクな沖縄情報を提供した某新聞社の某政治記者とは誰なのか。

 

3. デイリーニュースオンラインのチェック体制は?

デイリーニュースオンラインは、そこそこのライター陣を揃えているように思えるが、なぜこの記者のDaily News Online は、「プロ市民」だの「私的検問」だのといったネトウヨマトメ同然のこの記事を掲載するに至ったのか。

 

4. 楽天 Infoseek ニュースのチェック体制は?

楽天ニュースはこの著しく客観性に欠けたフェイクとヘイトの記事をなぜそのまま配信したのか。

 

 

民主主義と人権を著しく攻撃するフェイクニュースにこれ以上一歩も道を譲ることなかれ。

 

Daily News Online と 楽天 Infoseek に回答を求めたい。 

 

 

 

 

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