逃げるなよ、産経 ! - 産経は BuzzFeed Japan の五つの質問事項に答えよ !
1月4日、産経の沖縄フェイクニュース
これが産経フェイクニュースの典型だ。
正月あけに二年連続で似たような統計トリックを悪用した記事をだしてくる。しかも「政府関係者から」の情報で、といいつつ、とんでもないデータのすり替えをした粗悪記事。
沖縄ポスト真実のメカニズム、政府関係者 ⇨ 産経の大塚昌吾が記事に ⇨ 各種ポータルサイトが一斉拡散 ⇨ デマで跳躍する自民党の極右政治家 という円環をまわり、情報ロンダリングしている。
しかもなんと産経の大塚昌吾は昨年も正月1月5日に、同じ記者が「政府関係者からの情報」として、同じような沖縄デマ記事を書いているのだ。沖縄ヘイトの年始の行事か 怒 !
その悪辣なデマ記事は、産経の「沖縄は基地に依存しているはず」という執念深いまでの偏見、そして「沖縄は基地に依存していろ!」という暴力的なまでの凶暴なメッセージを露呈するものだった。
そしてその内容は当然デマである。
産経の『沖縄県が観光収入を過大発表、基地の恩恵少なく見せ、反米に利用か』という記事は、正確には
⇩
『産経が沖縄県の観光収入を過少発表、基地の恩恵多く見せ、沖縄ヘイトに利用』というタイトルにふさわしい内容だったのだ。
そして、今日、BuzzFeed Japan がこの産経の沖縄ヘイトデマをより正確に検証した記事をだしている。
産経新聞の報道はミスリード 「沖縄県が観光収入を過大発表 基地の恩恵少なく見せ、反米に利用か」を検証
1. 基地依存度の低下を示すのは全く別の統計データ
2. 参考資料は「基地と観光」の比較目的ではなく、1973年度から作成されているものだ
3. 国からの指摘はなかった
4. 産経新聞からの事前取材はなかった
なんと、大塚昌吾記者は記事に「政府関係者」からのコメントなどのせて、ゆゆしきことだと書いているが、県基地対策課にはなんの連絡も入っていない。沖縄県統計課に何の取材もしていないということも明らかになった。
産経新聞と大塚昌吾記者の責任
産経の大塚氏はいったいどのような状況で政府関係者からの情報をもとにしてこのフェイクニュースを書いたのか、
もし産経新聞がまっとうな「新聞社」であれば、産経新聞と大塚記者はこの BuzzFeed が提示した5つの質問事項にちゃんと答えるべきである。
1 県民経済計算の参考資料が、基地収入と観光収入を比較する目的であると報じた根拠を教えてください
2 沖縄県が「基地依存率の低下」の根拠としている「県民経済計算」では、中間投資は排除されていますが、なぜ記事ではその点に触れなかったのでしょうか
3 沖縄県は弊社の取材に対し、参考資料が2つの収入の「比較目的」であることを否定し、「恣意的に基地容認、基地反対の意図を示すものではない」としております。それに対する見解を教えてください
5 沖縄県は産経新聞からの事前取材がなかったとしております。事実かどうか、事実であれば、なぜ事前取材をしなかったのかを教えてください。
産経のフェイクニュースをノーチェックで拡散した各種ポータルサイトの責任
またこの産経・大塚昌吾記者の悪質極まりない沖縄ヘイトのフェイクニュースをノーチェックで拡散したポータルサイトはどう責任をとるのか。
しかも、それぞれのポータルサイトはわざわざタイトルにヴァリエーションを加えているという手間のかけ方だ。
産経『沖縄県が観光収入を過大発表 基地の恩恵少なく見せ、反米に利用か』
⇨ Yahoo! ニュース
沖縄県が観光収入を過大発表 基地恩恵少なく見せる (産経新聞)
⇨ ライブドアニュース
沖縄県が観光収入を過大発表 「基地依存は誤り」とする運動の材料に
⇨ グノシー
沖縄県が観光収入を過大発表 基地の恩恵少なく見せ、反米に利用か
⇨ 楽天 Social News
沖縄県が観光収入を過大発表 基地の恩恵少なく見せ、反米に利用か
そして
こうして沖縄ヘイトとフェイクニュースは、いわば公然と産経とそれにつながるポータルサイトによって日本中に拡散されている。
それぞれタイトルを工夫する余裕があるなら、なぜポータルサイトは、中身をファクトチェックしようとしない?
無意識の怠慢ではなく、意図的なフェイク拡散ではないのか。私たちはポータルサイト側のチェック体制のなさも追及していかなければならない。
安倍政権はこうしたデマで、基地に抵抗して生存権を勝ちとってきた沖縄の声を「見えない存在」あるいは「偽物」だと発信することで、さらなる新基地と軍備増強を「沖縄に」押しつけようとしている。
私たちはこうした沖縄ヘイトとフェイクを満載したトラックを一台も素通りさせるわけにはいかない !
BuzzFeed の質問書をガン無視する産経新聞
産経は、しかし、いまのところ、
個別の記事や取材に関することに関してはお答えしていません。
などという一行でしらを切っている。
愚かである。アメリカでトランプ=ロシアスキャンダル追及の先鋒を担ったあの BuzzFeed を小ばかにしたつもりかね。
リリースした記事の信憑性が問われているのだ。いやしくも「新聞社」を名乗るうえは、淡々と五つの質問事項に答える義務がある。ヘイトのおまとめサイト『アノニマスポスト』と同じでは困るのだ。
産経が記事の信憑性に答えるつもりがないなら、なぜ産経新聞の HP には、こんなページがしつらえられているのか。
産経・記事に対するご意見・ご要望
https://www.sankei.jp/inquiry/articles
そう。産経は、新聞を名乗る限りは自らの記事に社として責任を持たなければならぬ。
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逃げるなよ、産経 !