悪質 ! 産経・宮本雅史がしたためた護郷隊の本『少年兵はなぜ故郷に火を放ったのか』は、ノンフィクションの体裁を模したフィクションである。
沖縄でゲリラ戦を戦わさせられた子どもたち。
あなたにはこれらの二人がいくつの少年に見えるだろうか。
18歳と20歳の2人の日本兵捕虜。一緒に写っているのは、体格の大きな朝鮮人少年。(1945年6月17日撮影)沖縄県公文書館
沖縄戦から73年の歳月を経て、取材と検証を積み重ね、しだいに護郷隊の実相が世に知られるようになってきた。
三上智恵x大矢英代『沖縄スパイ戦史』もまもなく全国公開される。
そんななか、
護郷隊をネットで検索し、「参考」として宮本雅史の本を挙げている人がいて、戦慄した。要注意である。
普天間第二小学校移転デマや北海道水源地デマを造成し、次々とデマを指摘されてもどこ吹く風の産経・宮本雅史。
産経新聞「米兵日本人救出デマ」で処分をうけた、あの前・那覇支局長・高木桂一の前任者である。
アイヌヘイトで悪名高い小野寺まさるとジョイントでデマも、あっさり NHK が否定する報道。
沖縄の普天間第二小学校移転デマを飛ばした当時の産経那覇支局長 #宮本雅史https://t.co/OE5d4NaFRA
— オスプレイ不安クラブ (@ospreyfuanclub) May 30, 2018
今、その宮本と #小野寺まさる がジョイントで醸している北海道デマ。https://t.co/t2kYvNCM8q
あっさりNHKに否定されて発狂してるが、だったら公式データ出したらどうだ。 pic.twitter.com/oVPDTxguyK
多くの人が産経の宮本記事に反論。
【小野寺まさる遁走】産経新聞の北海道が危ない、小樽を見下ろす中国系の“要塞”。はデマだった模様。 #宮本雅史 #小野寺まさる https://t.co/XJi5h4ydZk
— たね蒔き 飛騨高山 シゲルハイマウント (@dznx6527nx) May 5, 2018
しかし幸福の党とジョイントでデマを拡散。
★ #釈量子 党首&産経新聞編集委員・ #宮本雅史 氏による #幸福実現党公開セミナー の開催★
— Toshiyuki@札幌支局 (@Rs3HS) March 8, 2018
「 #北海道が危ない 」~中国による #土地の爆買い を止められるか~
◎日時:3月18日(日)14:00~
◎場所:手稲区民センター2F(JR手稲駅直結)札幌市手稲区前田1条11丁目1-10
もちろん参加します☺️
【のりこえねっとTV】32番目の省ってなんなの。→調べていくとww。
— のりこえねっと (@norikoenet) February 14, 2018
ものすごいソースロンダリング。たどっていくと、自分がネタ元。#norikoenet #NoHateTV pic.twitter.com/QF2aQh8k2m
宮本雅史「十年後に北海道は32番目の省になる」
⇩
中国数紙「産経が北海道は32番目の省になるといっている」
⇩
宮本雅史「北海道は32番目の省になると中国が言っている」
そんな宮本雅史がしたためた『少年兵はなぜ故郷に火を放ったのか 沖縄護郷隊の戦い』が、角川学術文庫から出版されている。
内容紹介
第2次大戦末期、沖縄北部地上戦を戦った知られざる少年秘密部隊、護郷隊。陸軍中野学校出身者の指揮の下、米軍侵攻を撹乱するため生まれ育った村を焼き払い、学校を破壊した少年兵たちの胸に去来した悲しみを描く。内容(「BOOK」データベースより)
そして、本のジャンルは、ノンフィクション、つまり歴史書、史実として売り出している。
しかし、
検索してみるといい。
この「ノンフィクション」にでてくる三人の元・護郷隊の老人たちの名前。諸見里繁尾、小波鮫正晃、金城康秀。
不思議なことに、何一つのソースもでてこない。護郷隊としての資料に名前がない。
なぜなのか。
つまり、それは三人ともが、宮本雅史氏による空想上の人物だからだ。
つまりこの本は、ノンフィクションとして売り出し、そのような装丁で角川学芸出版から出版されていながら、
れっきとした宮本雅史のフィクションなのだ。
いや、「作り話」といわず、
ひとまず『小説』とよぼうか。
なぜ Kadokawa 出版は、産経記者による沖縄護郷隊をテーマにした『小説』を、ノンフィクションの装丁で出版しているのか。
御社から今月刊行された宮本雅史『少年兵はなぜ故郷に火を放ったのか 沖縄護郷隊の戦い』、小説ですよね?公式サイトを見ても本そのものを見ても誰しもノンフィクションだと受け取りますよ、これ。きちんとフィクションだと明示して下さい。不誠実はなはだしい。
@kadokawa_PR
事実とかけ離れた記述が頻出するので、さすが産経クオリティと思っていたら、最後に小説ですと小さく記されていてコケました。沖縄戦のノンフィクションに見せかけており、かなり悪質。
そういうことですわ。
誰かが取材・検証した護郷隊の史料を、自らは取材することもなく利用して、都合のいい「愛国物語」をしたためた。
そうしてフィクションであるものを、ノンフィクションとして大手出版社から出版。
それで現実を虚構に置換するというわけか。
否、こんなことは許されるべきことではない !
このような本を量産する角川は、
いったい未来にどう責任をとるのか。