沖縄県知事選挙デマ ① これが文春砲 !? ・・・なわけない。忖度のすえ、あまりにお粗末だった「隠し子」デマの顛末
さて、
沖縄県知事選挙とデマ、
第一弾はもっとも単純なものから。
玉城デニー氏の話が持ち上がってきた八月後半だったとおもうが、「なにか玉城氏の周辺を (東京で) いろいろ嗅ぎまわっている記者がいる」という話は聞いていた。
それでやっとでてきた週刊誌ネタが、
結局、これだった。
9月6日発売「週刊文春」9月13日号
週刊誌をほとんど読むことがないのでよくは知らないが、世間には「文春砲」という言葉があるらしい。
で、これは文春砲だったのか。
いや、これはデマのうちにも入らない、尻すぼみで、何が言いたいのかわからないようなブーメラン砲だったといってもいい。
申し訳ないが、
この文春を読んだときに、思いきり笑いだしてしまったくらいなのだ。デニーだと思って釣りあげてみたら、なんと佐喜真さんが釣れていました、みたいな。
なにせ、玉城デニー氏の隠し子疑惑に関しては、伝聞でしかなく、電話取材も一笑にふされ、他に書くことないのか、
玉城氏は選挙のたびに「資金がない」と嘆いているので「隠し子の養育費を払っているからか」とも噂され、
・・・とか、のどかな同僚のジョークでしかない。
裏がとれた話としては、逆に、佐喜真淳氏のフランス遊学と、そしてそこでの女性との間に生まれた子供のことだけだった。
そんなことは、けっこう地元では昔から知られていることであり、珍しくも何ともない。
このデニー隠し子デマで騒ぐのは、隠したわけではなかったという佐喜真氏側の事実婚の状況が逆にハイライトされるという、その雰囲気が読めないネトウヨぐらいのものだ。
※ 事実婚とは = 【広辞苑】法律上の要件(届出)を欠くが、事実上夫婦としての実体を有する関係。内縁の類。・
彼女とは事実婚でしたが、二年近く、親子三人で暮らしました。息子の存在を隠したことはありません。私がパートナー関係を解消して帰国した後、いまの妻と結婚するまで三・四年は、息子は毎年沖縄にきて、私の友人も交えて一緒に遊んでいました。
しかし、
実は、
最も興味深いのは、
その記事のネタ元である。
佐喜真氏の海外の子どもの話はさておき、なぜ、裏もとれていない玉城氏の「笑い話」を文春が載せなければならなかったのか、そこにはある理由があるという。
こちらはリテラから。
週刊文春がガセだった“玉城デニーの隠し子”記事を強行した裏に内調?/ LITERA /リテラ
2018.09.10
いずれにしても、今後、選挙戦が展開されるなかで、あの手この手をつかって対立候補・玉城氏へのネガティブキャンペーンが展開されるであろうことは想像にかたくない。
実際、すでに沖縄や永田町では怪文書配布など、デニー陣営に対する卑劣な攻撃が始まっているという。さらに6日発売の「週刊文春」9月13日号も「沖縄知事選与野党候補「隠し子疑惑」を連続直撃」なる記事を掲載している。記事では、デニー氏の出馬表明と前後して“かつてある女性との不倫関係にあり、隠し子がいる”なる情報が駆け巡ったなどと書いている。ところが「文春」がその女性に電話で直撃すると、笑いながら一蹴。デニー氏側からも「ご指摘の事実は一切ございません」と否定されると、追及はしりすぼみになり、いつのまにか、一方の佐喜真氏のフランス留学時代の隠し子話に移ってしまう。
こちらは、佐喜真氏自身が認めているから事実だが、不可解なのは、文春が玉城デニー氏のネタのほうをメインに扱っている点だ。文春の取材力をもってすれば事実は簡単に特定できるはずで、このネタはガセの可能性が高い。なぜ、こんな怪文書によくあるレベルの話をわざわざ裏が取れている話より大きく書いたのか。
「文春の『隠し子』記事は、内調(内閣情報調査室)の仕掛けだと言われていますね。なにせこの間、デニー氏周りのネガティブ情報が複数出回ってるんですけど、どれも裏が取れないどころか、尻尾すら掴めないようなデマばかり。文春も、完全に空振りで、逆に取材過程で佐喜真氏のほうの隠し子情報を掴んだ。でも、普通なら完全に空振りだったデニー氏の話はボツするはずなのに、それをわざわざ疑惑があるみたいに書き、一方、佐喜真氏については、きちんと事実を認めたから評価できるというようなトーンで書いている。これは、ネタ元に対する忖度でしょう。新谷(学・前「週刊文春」編集長)さんのころから沖縄ネタは官邸、内調からのリークだといわれていたけど、今回のネタ元も推して知るべしです」(週刊誌関係者)
いずれにしても、沖縄を貶めるようなバッシング記事を手がけてきた元文春記者・T (註・竹中明洋、これついてはまた別の機会に) 氏を選対に迎え入れているとするなら、佐喜真氏の本性は明らかだろう。県民と真摯に向き合い、辺野古新基地建設などの負担に明確に反対している玉城氏と、“争点隠し”をして公開討論からも逃げている佐喜真氏。どちらが沖縄県政のトップにふさわしいか、有権者の判断にかかっている。(編集部)
こちらは週刊現代から
興味深いのは、どちらも、このデマの発信源が、永田町界隈。「内閣情報調査室」や「自民党」などと言われていることだ。
確かに、佐喜真氏のうわさ (外国に認知した子どもさんがいるということ) が、不安クラブも含め、ずいぶん昔から沖縄の界隈では知られていた。その一方、
玉城デニー氏のうわさは、舞台設定は沖縄の話のはずだが、知る限りまったく聞いたことのないものであり、
結局はそのデマの発生源が、なんと遠い遠い、東京は永田町界隈から出されたものらしいぞ、ということだ。
なんとも、
必死である。
沖縄に基地を押しつけるため、沖縄の選挙をデマで介入しようとする勢力が暗躍する。
こんなくだらないガセのため、週刊誌の紙を大量消費することは、地球の貴重な熱帯雨林の破壊でしかない。
※ 日本の多くの紙パルプは海外からの輸入に頼っている。
こんなくっだらない沖縄デマに
地球の資源を浪費するな !
汚いデマから
沖縄の選挙を守ろう !
基地を押し付けるため、選挙になると血眼で沖縄入りするのは人と金だけではない。
— オスプレイ不安クラブ (@ospreyfuanclub) September 18, 2018
沖縄デマは東京からやってくる !
沖縄県知事選挙デマ ① 忖度のすえ、あまりにお粗末だった「隠し子」デマ。文春砲どころかブーメラン砲。https://t.co/iGXGl75TJ9